近年では様々なものに投資を行う人が増えてきていますが、その当時の一つに風力発電投資が挙げられます。
クリーンエネルギーとしても将来性が注目されていることから、高利回りが期待できるのではないかと言われています。
現在太陽光発電は非常に普及していますが、太陽光発電と比べた場合には、風力に対する投資に関してはそれほど情報が揃っていないので、本当に投資対象として大丈夫なものなのだろうかと気になる人も多いかもしれません。
メリットもあれば、当たり前ですがデメリットも存在しているため、事前によく確認しておくことが求められるでしょう。
風力発電投資とは
そもそも風力発電投資とはどのようなものなのかと言うと、風力発電所に投資をした上で、発電した電気を売って収益を得るものを指しています。
太陽光発電と同じように、国に買い取ってもらうことができるので、安定した収益が期待できるでしょう。
場合によっては10%以上の利回りが期待できるものもあるのです。
風力発電は大規模な施設が中心となっていて、以前までは投資を行う場合には億単位の資金が必要と言われていました。
とはいえ陸上の小型発電機が開発され、個人でも十分に投資ができるような水準になってきているとInfluxの星野敦氏は考えます。
参考→Influx 星野敦
風力発電投資を行うメリット
20年間買取価格が保証されている
このような風力発電投資を行うメリットには、その一つに20年間買取価格が保証されていることが挙げられます。
保証された価格で電力会社に電気を買い取ってもらえる制度の対象になっています。
その期間は20年間であり、買取価格に関しては、設備を設置する際の費用などのコストを考慮した上で、毎年見直しがなされています。
2017年度まではシステム容量の小型区分がありましたが、2018年以降はこの小型区分が撤廃されました。
2021年度で見てみると買取価格は1kw17円となっていて、太陽光発電よりも若干有利な状況となっています。
高い利回りが期待できる
そして二つ目のメリットが高い利回りが期待できる点です。
中古などの売電価格55円物件のものがありますが、これは2021年でも購入することが可能となっています。
これらは10%以上の利回りが期待できるものであり、初期投資額は約10年ほどで回収できると計算されているのです。
残りの期間の収益は、メンテナンス費などといった必要経費を除いてそのまま手元に残ることになるでしょう。
効率よく発電できる
そして効率よく発電できることもメリットです。
太陽光発電の場合には、天候が悪かったり日照時間が短いと発電が制限されてしまいます。
しかし風力の場合には風が吹いていれば24時間発電が可能となるのです。
さらには再生可能エネルギーの中で比較した場合には、発電効率はかなり高いとされていて、条件により大きくこれから収益が伸びることも期待できます。
発電に適した場所を選択することは難しいですが、太陽光発電と比べると省スペースで設置できることもメリットと言えます。
風力発電投資を行うデメリット
シミュレーションが難しい
反対にデメリットにあげられることとしては、シミュレーションが難しい事が一つに挙げられます。
風力発電に適している土地は、年間の平均風速6M以上が確保できるところが良いと言われています。
とはいえこの条件に合う土地に設置しても、風量は季節や環境により大きく変わるのが現状です。
風力で行うのであれば、既に開発されている発電用の土地の購入が一般的ですが、それでもシミュレーション通りには年間の平均風速が1M変化しただけで、年間の利回りは2から3%も変動するという計算も出されています。
風は強すぎても弱すぎても発電が停止してしまうことから、発電量に差が出ることも覚えておかなければなりません。
信頼度の高いシミュレーションを考え、投資するかどうかの判断を行うことが求められます。
融資面のハードルが高い
そして融資面のハードルが高いこともデメリットと言えます。
土地代を含め3000万円を超えるものも多く、かなり相場が高額であることがわかります。
設備費用に関しては売電期間中に回収できると言われているものの、投資にあたり初期に多額の資金が必要となってしまいます。
資金の調達には金融機関の融資を利用することができますが、金融機関は風力に対する投資の融資には慎重です。
すでに太陽光発電の場合には多数の投資実績がありますが、風力の場合にはぜひ実績がまだまだです。
リスクが高いことや授業の不安定さが危惧されていると言えるでしょう。
故障や災害のリスクが多い
そして故障や災害のリスクが多いことも覚えておかなければなりません。
駆動部品が多い風車を使うことから、故障やリスクが高まり、メンテナンス費用が高額になる傾向があるのです。
投資の規模により異なるものの、メンテナンス費用は年間で10から50万円程度を見込んでおかなければなりません。
不具合が生じれば部品の交換費用も必要であり、さらにコストが上がることも予想されます。
メーカーや販売会社の保証期間や範囲などは違うので、しっかりと比較検討をすることが求められます。
特に故障や災害リスクに対応するための費用がかかることを覚えておきましょう。
最終更新日 2025年7月8日 by ksig2019